老人とは
今日の富士山は美しかった。先日のもやもやを話す相手がいないので書いておく。40年来の旧友とは本屋で待ち合わせる。その姿をみつけて愕然とした。伸び放題でぼっさぼさの白髪、手に提げたビニール袋の薄汚さに息を飲む。ひと月も雨風に晒されたようにぐしゃぐしゃで中身は判別できないが、どう見たってゴミ。店へ連れて行くと、〆鯖を一枚一枚広げてアニサキスがいないか調べている。そして酢が効いていないというので卓上の酢をかけさせたら、今度は酢が薄いんじゃない?と店員に文句。ホヤの刺身もべったり酢漬けに。日本酒さえ薄めてあるんじゃないかと疑う。一事が万事この調子、すっかり嫌になって一人で飲み直したというわけさ。66歳独身、もう会いたくない。