場違いとは


正午には20℃を超えた。午后の日差しに誘われて南へ向かう。図書館で本を返却してひなびた商店街を歩いていると、ちいさな可愛らしいお菓子屋さんや洒落た喫茶店に若い人たちの姿がみえる。それはパティスリーだとかカフェとか云わなければいけないのだろう。もはや老人の域に達した身にうらやましい気持ちは微塵も湧いてこない。子どもたちが手の込んだおもちゃで遊んでいるようだ。古着屋みたいな店で新品のTシャツ100円と頼まれていたミニ箒と塵取りを買ってぶらぶら。人混みに疲れて安酒場で生ビール。隣りの三人組はすでに酩酊。で、お会計が2,200円。おそろしい。飛び交う幼稚な会話にうんざり。北まで戻っていつもの店で冷や酒。よく歩いたな。