悲哀とは


くしゃみの音量ってすごい。昨日の朝、ゴミを出していたら地割れみたいな音に心臓が止まりそうになった。その拍子に固まっていると後ろから挨拶されて我に帰る。斜向かいのご主人のお帰り。ほっとしてたらまたあの音。彼だったのか。動悸を抑えて玄関に戻ると、ご主人が奥さんからゴミ出しを頼まれている。恐怖のくしゃみ連発でゴミを出す。ボロボロに疲れ切って始発電車で帰ってきたのに(たぶん)まだ働かせるのか。くるしい。それにしてもこの陽気、衣更えも中途半端に止まってる。鬱陶しい空模様、緑の半ズボンでいつもの店。大きな男の人が五人並んでカウンターはびっちり。背中に哀愁。筍とグリンピースの炊き込みご飯が振る舞われた。