ワカルとは


美徳とは何だろう。「人生うまくいかない人が簡単に絶望しないために」これはWebコミック「モアイ」で連載中の8コマ漫画『夜廻り猫』のサブタイトル。涙の匂いを探して夜のパトロールをする猫、遠藤平蔵が主人公だ。この中に見習い中のワカルという猫がいて、泣いている人の愚痴を「そぉですよね〜」と聞きながら有り合わせのものでご飯を作って一緒に食べる。「わかります〜」このひと言で鬱屈しているものをすべて吐き出すと、涙は消え、何を悩んでいたかさえも忘れてしまう。ささやかな悩みから深刻な悩みまで様々だが、ただ寄り添ってくれる存在がいると寂しくはない。生きていくのはそう捨てたもんじゃない。野良猫がそう云うのだから泣ける。