鮮度とは


やはりまだ寒かった。図に乗って木綿のワンピースなんて着てみたものの炬燵に潜り込む。ぼんやりしてるだけで動けない。湯船に浸かったのは何日前だろう。ゆっくり時間をかけて梅干し入り昆布茶と素麺の朝ごはん。覚え書き。阿佐ヶ谷ラピュタで岡本喜八特集。ほとんど見ているけれど、元気が出たらふらっと行こうかな。「独立愚連隊」は上映終了。「血と砂」「大菩薩峠」がこれから。夕方になるのを待ち兼ねていつもの店。お通しのイカの沖漬けとアラ煮で酒が進むこと。向かいの人が頼んだ鰹の刺身の鮮烈な赤が目に飛び込んできた。大好物の赤貝のヒモは杏の色。夢の時間を脳裏に焼きつける。