無常とは
ふるえて起きた午前二時半。まさかの25℃。寒い。何をどうしていいものやら、有り合わせのものを着込んでも肌が冷え切っていて感覚がない。これほど天候に振り回されると、あれほど死に物狂いで日々を過ごしていたことも記憶の底から消えてしまって、もはや達観の境地。平家物語の冒頭句が口をつく「祇園精舎の鐘の声…」。仕事で根を詰めて『論語』やら『後漢書』やら吉田松陰の遺書『留魂録』やら『ブッダのことば』やら琉球の歌やらを調べていると、わたしという存在がぐんぐんこの世から離脱していく。午后6時前、宅急便センターで校正原稿を送り、いつもの店。野球人マスターの解説付きで高校野球見る。静岡の常葉菊川粘り勝ち。