怪訝とは


精魂尽き果てる。校正の仕事に集中しすぎると精気を吸い取られたように役立たずとなる。思考回路が停止、わたしは誰?ここは何処?ってな調子で、からだはふわふわ宙に浮いてる。入稿作業をようやく終えて宅急便のセンターへ持って行く。歩いていると何処へ向かっているのかさっぱり分からなくなって、A4の茶封筒を抱えていることすら忘れている。目の前にクレーンが現れてはっとした。街路樹のトウカエデを剪定している。これから黄葉を迎えるのに丸坊主にされるとは。落ち葉の掃除が大変だとでも苦情があったのだろうか。いぶかしい。真っ赤な落ち葉はもう探せない。あいつは今朝9時40分にちゃっかり現れました。