野良生活とは
不吉な夜が明けた。屋根や塀に残ったグラニュー糖のような雪が朝陽にきらきら光っている。これは積雪とは呼べないだろう。玄関前を掃除して8時半にミミコの朝ごはん。尻尾の先が濡れている。自由を選んだ代償は大きい。まだ油断はできないが、この程度の冬ならば生き抜けるだろう。3月16日まで千葉県松戸にある聖徳博物館で「フジタとイタクラ エコール・ド・パリの画家展」が開かれている。藤田嗣治を慕いパリに留学した板倉鼎と須美子夫妻、20代で夭折した夫妻の絵がとてもいい。展示作品は17点と少ないけれど、観覧無料。電車で1時間か、遠いな。深夜3時半にチャイがごはんを掻っ込む音。明日は猫飯を仕入れに行かなくちゃ。