ひとりで生きるとは


東京のどこかで雪が降りました。四谷の辺りらしいです。此処いらは分厚い雲に覆われているだけです。高取英さんを偲ぶ会がザムザ・阿佐ヶ谷で開かれています。山羊座だから冬の人です。去年駅前で見かけた時は人を寄せ付けない透明なベールに包まれていました。声をかけたら柔和な笑顔を見せてくれたかしら。やさしい皮肉を云ってくれたかしら。家からたった数100mの芝居小屋には行きません。過去を呼び起こされると心臓がパタパタして倒れてしまいます。先日、百歳で亡くなられた画家の掘文子さんの言葉が身に沁みます。「私は、人に相談しないし、自由でいることに命を懸けてきたような人間ですから」