金髪とは


明け方4時半に起こされた。ミミコは室外機に飛び乗る時、意識的に音を変えている。真後ろにいるのにちっとも気づかないほど気配を消したり、今朝のようにトンと小さな音を立ててアピールすることもある。眠い目をこすりながら金のまぐろを皿に盛って窓を開けると待ってましたとばかりに食らいつき、一気に全部平らげた。腹ペコだと逃げない。今日は尻尾の先が手に触れた。昨日は久しぶりにチャイが来て残り物を食べたけれど、すぐに場所を譲り、ミミコが毛づくろいをして眠るのを赤い目をして待っていた。哀れな下僕。泣ける。「夕陽のガンマン」の金髪野郎クラウス・キンスキーに見えてきた。クラウスと呼んでやろうか。いや、似合わんな。