救出とは
明け方に台風はやってきた。4時頃、一階のシェードのフックがひとつ外れて大変なことになった。予備がみつからない。そうだ、あいつの部屋に使っちゃった。曲がったフックをペンチで直し、ゴーヤの蔦を傷めないように嵌めなおす。嵐の中、屋根に登って死ぬ人のきもちになる。やれやれ、なんとかやりすごした。雨も止んだ8時半、ミミコはケロリとした顔でやってきた。たくましいね。好物のカルカンかにかま入りとカリカリを食べてひとやすみ。なんだかんだと片付けに追われて夕方。友だちにあげたベージュの上着が惜しくなり、返してもらうことにした。駅前の焼き鳥屋さんまで取りに行く。クリーニングに出してあった。かたじけない。