均衡とは


明け方に中秋の名月をみる。月の光のふしぎな力にからだがすうっと引っ張られていく。足元をふらつかせて一瞬の贅に浸る。こんな月を眺めながら晩酌したら酔いもひとしおだろうか。空が白んでくるとあいつのお出まし。部屋食にも慣れてきた。カルカンまぐろ鮭入りとカリカリのあさごはん。涼しくなってきたから室外機の上にタオルを敷く。こっちの気持ちなんておかまいなしの冷たい目。少し残して出かけたと思ったら10時半に戻ってきて平らげた。ちゅ〜るのおやつとカリカリのサービス。いいね、お前は。わたしと云えば精神も肉体もバランスを崩している。いちばん厄介なのは感情が抑えられなくなっていること。痴呆のサインか。やばい。