逃じこめられるとは


きんぎょ、こわれた。あんまり気張るとすぐこれだ。ちっぽけな自分の限界を知りなさい。からだがきついなと思う時はあたしみたいにずっと寝てればいい。ふぁ〜よく寝た。もう昼すぎじゃん。ごはんごはん。「げんきんなミミコ。聞いて。昨日さ、足の悪い老人がフライドポテト片手にバスに乗ってきたの。目を背けたらわたしの前に座ってむしゃむしゃ食べだしてね、混んでるから移動もできなくて苦しかった。1㎞も走らないうちにコンと音がして、空き箱を座席の隅に捨てたんだよ。始末におえない。公共の場という認識は皆無。恥も外聞もない。目をつぶっても鼻はつまめない。街に出るとへこたれる。あ〜気味が悪い。ごめん、つまらないことだね」