孤独とは


今朝は11時すぎ。いや、ひょっとしたらその前に来たかもしれない。ミミコ部屋でお行儀よく待ってた。いそいそごはんの準備をして差し上げる。耳元でささやいてもしらんぷり。ミミコさん、あんたの器量が一年半でここまで上がったのは誰のお蔭だと思ってるの。まあいいや。あと二年はこの家にいるから、つよく生きてちょーだい。世の中は成人式とやらで騒がしいことだろう。ここはさみしいよ、ミミコ。ともだちはあんただけなのに、あまりにつれない。祝日のいつもの店は親子連れでにぎわうから、今日はひとりで飲んでやる。声の出し方を忘れてしまったみたい。テレビは何を見てもたのしくない。干した大根のぬか漬けがおいしい。