ずさんとは
客は正直なんですよ。客を粗末にすると足は遠のきます。いい加減よせばいいのに、いつもの店が休みだと訪ねてしまう近所の中華屋。相変わらずガランとしている。何も云わずにビール大瓶が出てきて、脂身たっぷりのチャーシュー3枚と沢庵のサービス。大将はカウンターで爪を切っていた。やる気あるのか?無言の時が過ぎる。相撲の最後の方の取り組みを見て、炎鵬の勝利に声が出た。終わるとカチャカチャリモコンをいじる店主。落ち着かない。日本酒を頼んで背筋が凍る。明らかに濁っていて、紅ショウガが浮いていた。ふざけんな。気が弱いからガマンして飲む。地獄。常連のNさんが来たので申し訳ないが席を立つ。もう二度と行かないよ。