タンゴとは
遠い夢の記憶。昔、世話になった振り付けの先生のレッスンに通っている。口がきけなくて身体もふらふらできちんと立っていられない。教室の生徒さんたちの華麗なダンスを横目で見ながら、一人寝そべって息を整える。そのうち眠くなる。タタタ、タタタ、タンッ!南米大陸の曲に合わせて踊っているうちに深く深く眠りに入っていった。さあ、お稽古終了。何やってたん?汗を拭う人たちを尻目に涼しい顔で着替え終わる。みなさん、飲み会ですよ〜ってとこで目が醒めた。死期が迫っているのか、懐かしい人たちの顔をよく想い出す。もう一度会いたい人たち、どうか元気で。