灼熱とは


ついに、極限まできちまった。悪夢にうなされ、幻覚をみて、幻聴がきこえ、目が見えない。自分で立っていられない。発狂寸前。半歩あの世に足をふみいれちゃった。こんな時、病院に入れば二度と出られない、でも、殺されるのはごめんなすって。よろけながら、家を飛び出した。タクシーを捕まえて駅まで。ビジネスホテルに逃げ込んだ。相方が付き添ってくれなかったら、とっくに車にひかれてた。涼しくて、快適で、落ち着いた灯りの静かな部屋に4泊。死ぬか、生きるか。どっちでも、いいや。