夜の果てとは


きれいなからだを取り戻せた。気の狂れていった兆しが、たくさんある。7月のスケジュール帖。まっしろけ。ゆっくり、ていねいに、お道化て日付を入れた。とにかく手を摺り合わせていたり、焦点が合わずに、つんのめってしまうからだ。恐怖のメロディが聴こえてきて、口がきけない。一泊目に時計やかんざしを失くして途方に暮れたこと。家に帰ったら台所の篭に全部、ある。あはは。最後の夜はこんこんと眠り続けた。ありがとう。あたまを下げる。さあ、すこしだけ気張って、いらない物を捨てていかなくちゃ。なんにもいらない。わたしだけの静かな四畳半が待ってる。