自称とは


秋の気配で目が醒めた。35℃に慣れたわけじゃないが、温度計が30℃を下回ると肌寒さすら感じる。たぶんそのせいで、やたら眠い。あさ、パンを口にしただけで眠気に押しつぶされそうになる。目を瞑ると真っ暗闇の底に堕ちていく。もうすっかり部屋の模様替えに飽きてしまった。掃除して洗濯して焼きサンドイッチの朝ごはんを作ったら、一日の大部分が終わってしまって途方に暮れる。やらなくてはいけないことをあたまの隅っこに追いやって、しばらく病み上がりを自認することにした。知らん顔をしているけれど、調子はよくない。まだ静養が必要なのだと言い聞かせる。むずかしい。口をききたくない。