キャラクターとは


木内一裕『小麦の法廷』一気に読んだ。25歳童顔の新米弁護士の挑戦。高二でレスリングのインターハイ準優勝「美少女オリンピック候補」と呼ばれたこともある主人公は「カワイイ」と云われると、お世辞なのか幼いと云われているのか判断できず返答に困る。自身の外見にコンプレックスを持ち、恋愛体験の少なさから潔癖なまでに他人との距離を測る彼女の奮闘ぶり、トップアスリートならではの勝負強さと集中力が爽快と云えなくもないが、25歳童顔の主人公に感情移入できないのは単にわたしの年齢のせいなのか。端折りすぎて無駄になってしまった登場人物が多いのはページ数を増やしたくなかった?あれこれ注文はあれど久々にたのしかったな。