つつましいとは


家の近所で迷子になる。小雨の中ふれあい図書室へ予約本を取りに行った。いつもと違う道を通ったら、5分程度の距離なのに曲がりくねった坂道、狭い私道、行き止まりに翻弄されて途方に暮れる。児童館の二階にある図書室、昔は古い応接間のようでソファーや蔵書の棚もあったが、今は子どもの遊び場だ。『包』岡秀行/著はB4版くらい、重さ3kg?片手で持てない。伝統的な日本のパッケージの美しさに魅せられた著者の言葉は「包むことについて考えるのは、人間の生活のすべてについて考えることに他ならない」そして著者の包装観は故安藤鶴夫氏の言葉「ものを包むということは、心を包むことだ」「慎ましい」の語源が「包む」だと思い返す。