現代美術とは


横尾忠則の絵に興味はない。独特の死生観や彼の言葉はおもしろいと思う。偶々テレビをつけたら「徹子の部屋」に出ていて、現代美術館で展覧会が開かれていると知る。どんな方に見てもらいたいとお思い?と訊かれて「若い人が多いが同世代に見てもらいたい」と答えたのは彼特有の皮肉か。85歳で横尾忠則を見に行く人は稀有だろう。その年代に限らないが、大多数にとって絵は「解る」ことが重要なのだ。若者にとっては横尾の絵を見ることがステータスの象徴でしかないことも彼には不満なのではないか。観覧料2,000円は強気だが、600点以上の出品だそう。年齢的にも集大成となる展覧会になる。グッズ販売コーナーの豊富な品揃えと広さに吃驚。