秋とは
エゴン・シーレは好んで秋を描いた。わたしは一年の中で秋がいちばん嫌いだ。何故なのか考えたこともなかったが最近ふと気づいた。「天高く馬肥ゆる秋」の由来は中国の故事にあり、穀物が実り収穫を迎えると騎馬民族が略奪にやってくるから警戒しろという意味だ。死のイメージがつきまとう。しかし植物にとって紅葉は再生のための重要な儀式だ。シーレが秋に惹かれたのは生に執着していたからかもしれない。そう思うと人々が紅葉狩りをたのしむのは生を謳歌するためかと合点がいく。明日から一気に気温が下がるらしい。ワクチン接種もあって不安でしかたない。午前中に近くのふれあい図書室へ予約本を取りに行くのを忘れないようにしなくちゃ。