平服とは
母の納骨は来年の一月半ばになる。四十九日が明けてからなので、喪服を着なくてもいいんじゃないのか?と疑問が湧いてきた。黒とグレーのジャンバースカートと黒いカシミヤのカーディガンと黒いコール天の上着があるから、これじゃダメかしら。あとは黒のTシャツがあればいいなと駅ビルのユニクロへ行ってみると、こんなに高かったっけ?と思うような値札の数々。眉間にしわを寄せながらひたすら探してようやく千円のタートルネックTシャツ発見。しかしよく考えたらお寺でやるわけだし、誰も来ないだろうととはいえ、誰か来たら平服では示しがつかない。喪服で電車に乗るのが嫌だ。とはいえ着替える場所もなし。またビジネスホテルに泊まろうか。