椿の島とは
東京からおよそ140km。伊豆七島の一つ利島(としま)。静岡との距離とほとんど変わらない。そこは近くて遠い場所。東京から大型客船で7時間半、高速船で2時間半、けれど強い風で二週間も物資が届かないこともあるそうだ。周囲約8km、人口300人ほどの小さな村では猛烈な海風から集落を守るため江戸時代から植えられてきた藪椿が今では島の8割を占める。そこで11月から2月にかけて椿拾いが行われ、椿油が特産品。こういった所で暮らす人々の生活は辛抱することだらけかもしれないが、きっと豊かだろう。ゆるりとした映像を見ただけでそこの空気を感じることができた。島中に咲き誇る藪椿を見てみたい。真冬は観光客が少なそうだ。