命日とは

きっとマティが来たんだ。一昨日の夜の重さはマティの重さだと、うっすら思っていた。まるで昨日のことにようにふたりぼっちの日々を思い出す。あれから7年も経つのが信じられない。まだ本調子じゃないので少し寝てからシャワーを浴びて髪を切った。ずいぶん久しぶり。心細くなった髪は天然パーマだけが強くなり、たった6回ハサミを入れただけで散髪が終わってしまった。首の後ろがスースーする。やっぱり黒い服を選んで散歩に出た。目をつけていたドクダミの茂みに除虫薬散布中の張り紙。商店街のお茶屋さんが健在だったし、どくだみ茶も置いてあるのを確かめたから道端の花を摘むのはやめよう。へびいちごも一生分作ってあるし。