朱とは


毎朝37度台と微熱が続くが家人が検査で陰性だったので心配はしてない。今朝はレースのカーテンを漂白する。今日はここまで。いや、予約本を取りに行かなければ。ふれあい図書室までえっちらおっちら坂道を上る。長袖2枚重ねにスカーフと帽子とマスク、日傘を差しても30分足らずで滝のような汗。篠田桃紅『朱泥抄』は1979年に刊行された随筆集。あとがきに「昔から、墨が朱と共に在ったのは、墨自身が、おのれのもつきびしさに堪えなくて求めた。一点の火のあたたかさであったかもしれない」とある。閑雅を好んだ昔気質な父が付けた「もものくれない」という雅号は三月生まれに因んでとてもうつくしい。前作『墨いろ』も早く読みたい。