明治とは
かなり低気圧。近所であれこれ工事が立て続けに始まり、玄関前の路地に大小車4台が連なっている。いちばん奥の家でシステムキッチンリフォーム、隣りの家で庭の木の伐採。大男たちが連日入れ替わり立ち替わりやってきて窓も開けられない。こんな日々がこの先ずっと続いたら本当に気が狂ってしまう。とにかく早めに寝て、皆が寝静まってから小泉八雲をこっそり読む。「ある女の日記」が怖ろしかった。明治時代に実在した女の日記を紹介したもの。29歳で見合い結婚した女は貧しい暮らしの中3人の赤ん坊が次々死んでしまう。それでも歌を詠み健気に夫についていくがわずか4年半で亡くなる。彼女の日記のタイトルは「むかしばなし」