プロフェッショナルとは
「持ち時間を超える」デザイナー皆川明さんのこの言葉にずっと引きずられている。花や動物を手描きしたオリジナルデザインの生地から作られた服は一生物。ほころびたら繕う、そして擦り切れたら敢えて裏地が見えてくるといった長く着てもらうことを楽しんでもらう仕掛けが施されたり、流行とは全く無縁の服作り。「周りの人を喜こばせたいと思いすぎると作為が勝ちすぎる。ただ自分の喜びに従う」「この世にマイナスしか持っていない事象はきっとない」この人は哲学者だなぁと思ったのは冒頭の台詞「ある瞬間に自分の人生の持ち時間を超えるぐらいのことができる。それをする時には、もう諦めのスイッチを切ってしまう」それがプロだと。