鬼門とは
小旅行でいつも思うこと。電車の中でのお喋りだ。二人組の女たちは何故あれほど喋りまくるのか。大抵、話し手と聴き手がいて、話し手は相づちなどお構いなしに話し続ける。息継ぎもしない。内容は下らなすぎて聞いてるだけで苦痛だ。どうにか止めてもらいたいが次第にエスカレートするばかり。身動きも取れないから寝たふりをするしかない。静岡からの帰り、頭の上で奇妙な笑い声がした。子どもか大人か分からない女二人は含み笑いをし続けた。箸が転んでもオカシイ年頃にしては幼稚すぎる。三日の日に東京駅までの中央線では頑強な男二人に両隣りに座られて息ができず目眩がした。電車がこれほど鬼門になっては何処にも行けない。