文化の日とは


図書館で『ヨーロッパやきもの紀行』安岡章太郎著を借りる。吉行淳之介とこの人の本を夢中で読みあさった高校時代の部室の匂いを思い出す。木造二階建ての階段下のドアを開けるとざらりとした紙とインクの匂いがした。上級生がいなかったので(文芸部って人気がないらしい)じゃんけんか何かで部長にさせられた。いちばん純粋に本と向き合った日々だ。さて、静かすぎる祝日が退屈になって街にでた。平日より二時間早く飲み屋が開いている。淡々と平穏な空気がながれ、柔らかな表情をした人たちに囲まれて飲む酒は特別な味がした。