偲ぶとは
正午すぎに郵便屋さん。実家の隣りの奥さんから手紙が届く。いつもながら達筆に惚れ惚れしながら読み進めると昨年6月ご主人に癌が見つかり、入退院を繰り返し今年4月にご自宅で亡くなられたそう。穏やかで温かなお人柄、とても仲の良いご夫婦だった。一年間のご心痛を慮らうと切ない。正月にひょっこり訪ねなくてよかった。寂しい日々と煩雑な手続きでお疲れの折、送ったクッキーと紅茶で一服してくださった様子。次は両親の墓参りを口実に出かけて行こう。90歳を超えたお祖母さまを何年も自宅で看病しつつ笑顔をたやさなかった奥さん、どうかお元気で。歳を重ねる毎に悲しい別れが増える。心の準備と用意はきちんとしておかなくては。