午前5時にいちばん細い月。次に会えるのは六日後の夕方かな。しかし毎日チェックしていたのに。いきなり咲くとは、金木犀、罪なやつじゃ。その生垣の横を通る度にしかと覗いて蕾はないかと確認していた。確かに昨日までは一切そんな気配もなかった。今日、そこを通ると葉っぱの蔭から柔らかなオレンジ色がちらほら見えるじゃないの。わたしの眼は節穴か。けれどいつもなら先ず香りに気づく。まだ香りは儚い。これでは見逃しても仕方ない。咲きはじめた花を見たのはよかった。香りはこれからたのしめる。冬支度の準備をしようと掃除機を探したら見つからない。どういうこと?阿呆らしくなって駅前にビール飲みに行く。えらい混みよう。あ、日曜か。
探し物とは

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