緑茶とは

いつの間にやら八十八夜。茶所静岡では子どもの頃、近所に小さいながらもお茶の加工場があった。みかん山にできたサービスエリアの休憩所には緑茶と焙じ茶が飲める無料休憩所があり、いい遊び場だった。法事の引き出物は必ずやお茶と決まっていたので、母が健在の頃は自家製の梅干し梅酒らっきょうと共に大量の茶葉が送られてきた。貧乏だった二十代の頃ですら朝は正座してお茶を淹れたものだ。まずいお茶を飲むのが嫌でペットボトルの日本茶さえ口にしたことはない。そう考えると、あの頃は確かに典雅な時間が流れていた。そんな訳で新茶の季節になると切ない気持ちになる。唯、わたしが一番好きなのは爽やかな香りの棒茶だ。

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