季節はうつろう。薔薇屋敷で黄バラの後に咲いた薄紅色のバラも終わり、代わりに紫がかったピンクの百合が咲いてる。何と云うか威圧感がすごい。高原で孤高に咲く鉄砲百合の潔さには凛とした淋しさがあるが、狭苦しい住宅街に佇む百合はどこか哀れだ。誰しもが見惚れる存在感はあるものの、その隣りで精いっぱい茎を広げた爆蘭(ハゼラン)に心を揺り動かされる。東京で初めて住んだアパートから銭湯へ行く細い脇道(幅45cmほど)に生えていて名前を知りたくてたまらなかった。別名三時草、花火草というだけあり、其の気まぐれな花は夕方にしか咲かない。然しこれは夏の花、云ってみれば八月の花だ。まったく季節感が狂っちまうよ。
爆ぜるとは


コメント