後始末とは


母の親友から手紙が届いたのは四日前だった。連休中に施設を訪ねてくれたそうで、やせ細った母の姿に胸を痛めたらしい。すぐさま返事を書いたけれど、もう一度推敲しなけりゃだめだなと先送りにしていて、今朝やっと書き直し、去年の七月に由比の旅館で買った女将さん手作りの古着物を使った小物入れを同封して送った。他にも母が所属していた美術協会へ退会届けなど、やり残していたことを処理する。ひどく疲れて夕方まで眠った。夜は家人の土産、ケンタッキーをひとつ食べておやすみなさい。