31年目とは

街がジャズに染まる。いよいよ始まった。買い物がてら駅まで行くと聴き憶えのある軽やかなジャズの名曲が響いてくる。南口広場は観客で埋め尽くされ演者の姿が見えない。遠巻きに眺めていると目の前でステップを踏む女性、か弱い拍手を送る老女、体ごと愉しんでいた。街が一体になる感触は中々味わえるものじゃない。車椅子でパンフを配る男の子、このイベントはボランティアスタッフで成り立っている。土日開催はお役所仕事かと思っていたが、夜遅くまで働くスタッフの為に日曜を休息日にしたのだと気づく。メインは神明宮能楽殿の山下洋輔セッション。毎年塀越しにその熱気と振動を感じ、暗闇で震えたけれど彼も今年84歳。最後の演奏だろう。さみしい。

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