文化とは

時計を見る。まだ深夜2時半、胸騒ぎに起き出して外へ出た。見上げた先に三日月、すぐ真下に木星。くっきり蒼い空に貼りついている。鼻を鳴らして南を向けば、いつも良い角度にシリウス、そしてオリオン、冬の大三角形の出来上がり。よしよしとほくそ笑んで家の中に入るとアタマがまっしろけ。いつもの暗闇なのに戸惑う。今日が文化の日と云い聞かせる。遠い昔の文化祭を思い出そうにも、あまりに古すぎて記憶は霏霏(ひひ)と果敢ない。最初の記憶、次々と白兎の着ぐるみを被せられた女の子たち、わたしの番が回ってきた、残っていたのはみすぼらしいまだら模様の兎。薄暗い公民館の舞台で屈辱とたたかいながら踊る。

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