ひなまつりとは


実家でやり残したことがある。祖母が買ってくれたガラスケース入りのお雛さまを出してあげたい。行く度に思うのだけれど、100号のキャンバスや衣類で足の踏み場もない部屋の押入れまで到達するのは至難の技で、あれだけゴミを出したというのにも関わらずここだけはまだてんこ盛りの状態で作業は一旦停止したままだ。冷静に考えて物理的に無理なのは承知しているのだけれど、どうにも悔しくて火事場の馬鹿力でも出たらいいのにと諦めきれずにいる。何が大切で何が不要か、徐々に理解できるようになった。あのかわいらしい雛人形を見ずに死ねるか、ってな気分。今日は雨降り。