熱海とは


薄曇りに桜がけぶる。凪いだグレーの海を見渡す小高い山の上のホテルに着いたのは午后三時。露天風呂はひどくぬるい。風が冷たくて体が温まるまでたっぷり浸かる。蕎麦屋でアジ天ぷらを食べたのが余計だった。豪奢とは云い難い夜のバイキングは小鉢ばかりトレイに並べる。昆布の佃煮でビールが進んだ。部屋に戻って日本酒3合半、布団に入ったことすら憶えていない。彼女たちは夜中に激しい腹痛に苦しんだそう。おそらく食べ過ぎ。一人で和室に寝たから朝5時すぎに目を醒ますまでまったく気づかなかった。ストレスが溜まっているんだろう。おつかれさま。