集中豪雨とは


六月なのに湿気がなくて助かる。家人の置き土産、山盛りの洗濯をし終え、汗をぬぐって一階に降りると、遮光カーテンで真っ暗な部屋の中はひんやりしている。帽子のゴムを取り替えたり、パンツのゴムを入れ替えたり、ペパーミントグリーンのズボンの裾上げをした。母の好きな色だ。陽のあるうちに洗濯物と布団を取り込んでようやく家の中が片付いた。少し横になっていると雨音。たちまち土砂降り。西の空は晴れているのにこの一帯だけ厚い雲に覆われている。裸足にツッカケで近所の店へ行くと雷鳴がどんどん近づいてきた。連帯感と閉塞感の狭間で息苦しくなり、ずぶ濡れで帰宅。春菊のお浸しで飲み直し。天気ってすごく大事なのにますます予測不能。