幻惑とは
蓮の花が見たい。近隣の公園では睡蓮しか見られそうになく、何年か前に上野不忍池で背丈ほどもある蓮の葉が鬱蒼と生い茂った景色に正気を失ったことを思い出した。しかしこの暑さの中、早朝から満員電車に乗るのは自殺行為。今は日光皮膚炎が治るのを待つしかない。とても小さな頃に藤枝の母の実家へ行った折、裏にあった大きな蓮池の衝撃は忘れられない。池を覆う大輪の蓮の花は確かにうごめいており、地獄の入り口を思った。おそろしいくらい不吉な記憶だ。さて、今日は深夜に起きだしてウィンブルドンテニスを見る。解説者が「フェデラー盤石な強さ!」を繰り返す。準決勝進出。今年はジョコビッチもマレーもナダルもいない。5年ぶりに芝の王者復活してほしい。