願い事とは
ため息ばかりの九月。洗濯ばかりしていた気がする。おさんどんが続くと気が滅入る。最近ふっとこんなことしている時間はないんだよと思うことが多い。残り時間があまりないのだと体内時計が知らせているのではないだろうか。いつ死んでも悔いはないけれども、それならばせめてきちんとくだらない物を整理して身綺麗にいきたい。最後は誰にも邪魔されない場所でずっと空を眺めていたい。鮎川信夫の詩に、臨終の際ひとりにしてくれと願うというものがあり、若い頃からずっと心に残っている。遺書を残すなら最初にそう書いておきたい。