配色とは


コーディネートなど考えた事もなかった。三十年前は黒一色、稽古着は全身紫、貰い物の真っ赤なネグリジェを着た。子どもミュージカルの舞監をやった時、スタッフは白一色との指定で白Tシャツとダボズボンが増えた。反動で芝居の衣裳は派手なものばかり、普段着にはきびしい。三十年経つと恥も外聞もなく当時の衣裳だったひらひらワンピースなんぞを着てしまう。原宿の古着屋Chicagoで買った恐ろしく高価な物ばかりだから捨てられなくて当たり前。寝巻きにした後は座布団カバーにしてすり減るまで使う。当時、紫色の服は皆無、自分で作った紫の吊りズボンがよそゆきだった。だぼだぼすぎてもう着られない。仕立て直すか否か、悩ましい。