迷宮とは


夢のはなし。どうやら修学旅行らしいのだけれど、みな知らない顔ばかり。バスは山間を抜けて大きな木造りの温泉旅館に到着、すでに夕闇がせまる外はしとしと雨。複雑に入り組んだ廊下を歩くうちにクラスメートたちを見失う。迷子になってうろうろすると、靴がない。気ぜわしく旅館のサンダルを拝借して玄関前のタバコ屋に向かいハイライトを買う。広間ではすでに夕餉がはじまっていて、席に着くとお膳が二人分足りない。もういいやって気分だけれど、目の前の人が悲しい顔をしているので厨房に向かった。女中さんたちはバタバタと忙しくそれどころじゃない。諦めてロビーに行く。帳場に座ったしわくちゃの婆さんが居眠りしている横で一服した。