男の子女の子とは


人生で二度目のボーリング。この浅はかな余興に浮かれる人々はみな十代の顔に戻る。力自慢の男の子、おしとやかな女の子。それにしても3キロの鉄の玉は指が折れるほどに重く、投げる時には体を支えきれなくて転げまくり、1ゲームが終わる頃には首筋がぱんぱんになっていた。中華屋でビールをしこたま飲んでからカラオケ。やはり昭和歌謡に興じる世代。馬鹿げた遊びに熱中するフリをするのもそろそろくたびれてきた。ぎゅうぎゅう詰めのバスに乗って帰る。