花の香りとは
駅前の八百屋で地物のびわをみつけた。小振りな実が15個ほどで100円。残っていた三つ全部買っちゃえばよかった。つい気取ってひとつ買ってから焼き鳥屋さんへ。いつものお兄ちゃんが腰痛でお休み、子どもみたいな男の子が仏頂面で働いていた。店主も気苦労が多い。いっぱい食べようと力んだけれど、もも肉と椎茸の肉詰めで手一杯。おいしいカップ酒三杯でできあがり。花見で出会った女の子に茹でたてのとうもろこしを1本差し入れしてバイバイ。帰ってびわをひとつ剥いてみたら収穫にはまだまだ早すぎる。期待していたあの香りは残念ながらどこにもない。