しくじるとは


午后四時を過ぎるとそわそわする。飲み屋に出かける準備をしなくては。いつもの店がお休みなので、近く閉店する焼き鳥屋へ行ってみると臨時休業。冷たい雨で遠出はしたくない。当てもなくけやき並木を家人と一緒にとぼとぼ歩いた。お好み焼屋の赤提灯をパス。次の灯りは店名からして遠慮したかったが空いていたので入ってみる。案の定、耳障りな音楽、馴れ馴れしい接客。メニューを見るとチープな外観に似合わず、やたら高い。諦めて手羽先とねぎまとハムカツを頼み、バカ高い瓶ビールと日本酒を2杯づつ飲んでそそくさと退散した。ほとんど食べなかったのに吐き気がする。意外にも店は繁盛していた。若者の金銭感覚と悪食ぶりに悪寒が走る。