未熟とは
ミミコ、機嫌を直した様子。この寒空の下で生きていくにも限界がある。朝ごはんとおやつのちゅ〜ると夕ごはん食べて電気あんかの上で眠っているしどけない顔はまだ子どもにみえるけれど、外に出たらリボンの騎士みたいに颯爽と塀の上を歩いているんだろう。世の中は敵ばかり、特にニンゲンてやつが厄介で、甘い誘惑で近づいてくる。わずらわしい生き物。夜、旧友の忘れた傘を引き取りにいつもの店。紺色で木軸とメールで知らせてきたので探したが、ない。象牙っぽいベージュ色の柄の傘があり、電話するとそれだと云う。木じゃないじゃん。プラスティックを木だと思い込んでしまう愚か者。手がかかる。送り賃1,400円払ってもう会いたくない。