気丈とは


思いがけない訃報にふらつく。母の親友で、田舎では珍しく堅苦しいほど上品な女性。ご主人は確か数学の教師で教頭先生になられた。娘さんが一つ年下で一緒にバレエスタジオに通った。三年前に母が施設に入ったと連絡すると迷わず訪ねてくれた。それからは手紙のやり取りをしていた。葉書は二つ年上の息子さん(たぶん東大出)からで、闘病中だったと知る。やりきれない。父が死んだ年末にもったいないくらいのおせちを届けてくれてありがとうございました。高級な蒲鉾を入れた煮込みうどんを母も兄も喜んで食べました。桜花の刺繍が入ったハンカチ、大切にします。葉書には電話番号しか記されていなかったので、おつきあいはこれまで。